2022.10.14
久しぶりのブログ更新になりました。
今回は、金属アレルギーの方でも出来るインプラント=ジルコニアインプラントについて書きたいと思います。
最近、チタンインプラントを入れた後、めまいや頭痛など体調不良を感じるようになったというようなお問合せを頂くことが多くあります。
チタンインプラントは世界中で一番主流のインプラントですし、ほとんどの方が問題なく噛む力を取り戻されています。
ですがその一方で、もともと金属アレルギーなどの症状を認識されていなかった方でもインプラント後に体調不良を感じる方がいるのも事実です。
理由として考えられるのは、埋入したチタン=金属が、厳しくなる電波環境(PCやスマホ、Wi-Fiや5Gなど)のアンテナのような役目をしてしまうことや、金属特有の口腔内電流を発生させてしまっていることなどと思います。
また、従来、チタンはアレルギーを起こさない金属と言われていましたが、徳島大学の研究では、フッ素によりチタンがイオンとなり溶解されアレルギーを起こすことがあるという報告もあります。
当院にこのような主訴で来院される方でも、インプラント自体はきれいに、問題なく埋入されていることがほとんどですので、治療を受けた歯科医院で相談してもなかなか分かってもらえないと仰る方もいます。でも、患者さんは体調不良を確かに感じていらっしゃるわけで本当に難しい問題です。
当院で抜いて差し上げたいと思いますが、器具の問題もありますし、しっかり埋入されて骨とくっついているものを抜くことは難しいケースも多いです。
当院で行うジルコニアインプラントは、確かに金属アレルギーや電磁波の問題になることはありませんが、基礎疾患などで体調に不安のある方には特にですが、やはり体に異物を埋め込むという意味では慎重になるべきと考えますし、程度にもよりますが喫煙されている方や糖尿病の方にもお勧めできません。
カウンセリングの中でメリットとリスクなどをしっかり話し合いたいと思いますのでご相談ください。
歯を失ってしまう原因で一番多いのは歯周病です。
歯磨きの時に歯茎から出血したり、なんとなく口臭がきつくなったような気がする、歯茎が浮いたような違和感などのサインを感じたらできるだけ早く受診してください。
状態が悪くなると、見せるのが恥ずかしかったり億劫になって受診を控えてしまう方も多いようですが、私は歯周病専門医ですし、スタッフも経験豊富ですので心配することはありません。早くから治療すれば長く自分の歯で美味しく食事ができますし、治療費や期間、治療に伴う苦痛なども少なくて済みます。
もし歯が抜けてしまったら、補う治療(入れ歯やブリッジ、インプラント)の検討は必要ですが、歯周病の方はまずはしっかりと検査をして歯周病治療をして1本でも多く歯を残せるよう頑張りましょう。それが全身の健康にとってもとても重要なことです。
当院では歯周病を根本原因である歯周病菌を詳しく調べて見極めて効果的に除菌を行い良くしていく治療(MIメソッド)も行っていますのでご相談ください。
随分前のブログですが、ジルコニアインプラントについて書いた記事もありますのでよろしければご一読ください。