単に、歯科金属をセラミックスなどのノンメタル素材に変えるだけでは解決できない症例が、多々あります。
噛み合わせや歯科金属以外にも、以下の様々な項目が、全身に想像以上に大きな影響を与えています。
※まずは専門の科へ行ってください。例えばアトピー性皮膚炎は皮膚科、腰痛は整形外科…等。
信じられますか?
ひどいアトピー性皮膚炎に長い間悩まされ、皮膚科にかかってステロイド剤をずっと続けていたのに一向によくならなった人たちが、歯科医院で口の中の金属を外すことで症状が劇的に改善していくこともあるのです。
口の中のアマルガムや金銀パラジウム合金という金属が金属イオンとして溶出したり、それらの金属が口の中に電流を起こしたり、金属がアンテナとなって電磁波が集まったり――
これらのことが、あなたの身体に悪い影響を与えている可能性があるのです。
肩こり、頭痛、腰痛、不眠、イライラ、倦怠感、疲れ、耳鳴りなどの症状も、ウソのように改善しています。
アトピー性皮膚炎や頭痛、肩こり、不眠、イライラといった、といった、いろんな体の悩みや症状を抱えてる方が、 身体に合わない金属を外したり、歯の噛み合わせを正しくすることで、患者さんが長い間苦しんだり悩んだりしていた症状が良くなるということを当院で数多く経験させていただいています。
高血圧にはさまざまな原因が考えられますが、口の中が原因で高血圧になるケースがよくあります。このことは、あまり知られていないことですね。
体は、心臓から全身の末端にまで血液を送ろうとします。首や肩がこるとその部分で血流が悪くなって脳に血液が行きにくくなります。すると、心臓はいつも以上に一生懸命血液を送ろうとするので、血圧が上がり、結果として高血圧になります。高血圧になると、内科のお医者さんは薬で血圧を下げようとしますが、そうすると司令塔である大事な脳に血液が行きにくくなってしまうから、体はさらにがんばって血圧を上げようとしてやっぱり高血圧になる。だからずっと薬を飲むことになります。
「高血圧になる」という症状の裏には、かならず何らかの原因や理屈があって、身体が自分を守るためにいつもとは違う働きをし、問題に対応している結果として現れてきた症状なのです。だからこそ、原因を放置したままで、症状だけを抑えようとするだけでは無理があります。
風邪を引いて、熱が出るのも身体が細菌やウイルスと必死で闘っているからです。闘っている最中に解熱剤でなんでもかんでも熱を下げてしまってはいけないことを多くの人が経験的に知っているでしょう?薬をのんで高血圧を下げる。それが常習化してしまえば脳の血流障害で頭痛が起きたり、頭がボーっとしたり、めまいがしたり、ボケや認知症の原因にもなります。心臓も脳にさらに血液を送ろうとして負担がかかるし、薬のせいで胃や肝臓や腎臓がやられたりもしてしまいます。
高血圧やら頭痛やらめまいやらいろんな症状が出てきたけれど、元を正せば首や肩のコリが原因の場合もあるのです。首や肩のコリの原因が歯の金属やかみ合わせにあるなら、その治療をすることでこれらの症状が結果的にすべて治ってしまうのこともあるのです。
ちゃんと病院に行くことは大切です。医師の指示に従って薬を飲むことも大切です。でも、長い間通院して薬を飲んでもどうしてもよくならない場合、歯を疑ってみることで打開策の発見につながる可能性があります。自分の健康のことですから、できるだけ多くの情報にあたり、複数の人の意見を聞いて、あなた自身が選択する。医科のお医者様も、さまざまな民間療法の治療家も、そしてもちろん私たち歯科医もあくまでも脇役なのです。
医者には二種類の役割があると思います。一つは、患者さんの症状、痛みを緩和したり、血液検査の数値を良くするための薬を出すような、対症療法を行なうこと。
対症療法も、一時を争うような深刻な場合など、一命をとりとめることができますので、医学の発展に対して敬意を払うことを忘れてはなりません。
もう一つは、患者さんの病気や症状の本当の原因は何かを見極め、根本治療を行なうことです。今、根本治療につながる診断力が問われています。症状や病気を作り出す原因が分かれば、患者さんの苦痛や長年の悩みが解消できるケースが増えるはずです。現れてくる結果には、必ずその結果を作り出す原因があるのですから。
私は歯科治療を行なう中で、常に、急性期の治療が必要であるかを念頭におき、慢性期の方の症状について、根本的な治療をアプローチしてきました。つまり、全身というひとつのユニットの中にある口・歯という観点から研究を行い、さまざまな症状の原因が実は口の中に潜んでいるかもしれないということが、数多くの症例から教えていただきました。
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1.【毒性歯科材料(特に金属)が原因】
保
険
の
金
属 |
アマルガム
・水銀を50%含む保険の金属で、水銀が身体に溶け出して影響を与えると言われています。 |
金銀パラジウム合金
・パラジウムは保健の金属の主役ですが、リンパ球幼若化テストという金属アレルギー検査では、約半数の人に陽性反応が出ます。 |
ニッケル・クロム合金
・保健の金属の一つであるニッケル・クロム合金は、発がん性物質です。 |
銀合金
・酸化して錆びやすく、すぐに黒色になる銀を、口の中という過酷な環境で使用すると、歯ぐきを黒く変色させたり、溶出の危険があります。 |
そ
の
他
歯
科
材
料 |
チタン
金合金
セラミック
樹脂(=レジン)
ハイブリッドセラミック
グラスファイバー
ジルコニア
セメント |
- 金属イオンの溶出が原因
内臓に沈着→臓器機能障害・アレルギー・免疫力の低下・老化など
- 電流が原因
口の中に銀歯があることで、電気が発生しやすくなり、ずっと帯電している状態が続く。
- 電磁波が原因
銀歯が電磁波のアンテナになって、周囲の電磁波を自分の身体に集めてしまう。
2.【かみ合わせが原因】
■かみ合わせのズレが生じることで、頭蓋骨や首や背骨、仙骨や骨盤がひずみ、体に負荷がかかり、機能に制限が出てくることで、血行障害や神経障害などを引き起こす。
3.【口腔内細菌(歯周病)が原因】
■口腔内細菌は、全身疾患(高血圧、糖尿病、心疾患、動脈硬化、早産、肺炎、ガンなど)に悪影響があると言われています。
■細菌によりPhが低下(酸性に傾く)→金属イオンが溶出→口腔内電流が発生
4.【病巣(炎症・膿・感染歯質・感染根管・ボーンキャビティー)が原因】
一見、歯とは関係のないあなたの症状――肩こり、腰痛、目の疲れ、倦怠感、慢性的な疲労感、イライラ、不眠、アトピー性皮膚炎、内臓疾患などの本当の原因が、これら「歯」にある可能性があります。 |
痛みや症状を取ることは大事ですが、その場しのぎを続けて悪いサイクルになってしまったらつらいですよね。
原因を触らないわけだから、スッキリと治らずにますます慢性化していく。薬を飲み続けることによって副作用が起こり、新しい病気や症状の作る原因を生んでいく。また、薬への耐性ができてきて、薬の量が増えたり、強い薬に頼らざるを得なくなっていく。
アトピー性皮膚炎のストロイド剤、不眠症の睡眠薬、不妊症のホルモン治療、内臓疾患の治療なども同じですよね。
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あなたが昔、歯科医院で治療した際、歯に詰めた金属が実は身体に合っていなかったり、生活習慣などから身体に対して歯のかみ合わせがずれている等、口に関する不具合がある場合があります。それが全身に影響している場合が考えられるのです。本人は口の中に違和感を感じていなくても、それによって身体の一部に負荷がかかったり、本来の機能にわずかな制限がかかったりして、それがあなたのつらい症状となって体の他の部位にあらわれていることがあります。鏡の前で、大きく口を開けて、よく見てみて下さい。銀歯はいくつありますか?それはもしかしたら、あなたの未来を知らせる、あるいは今抱えている問題を解く重大な伏線なのかもしれないと私は考えています。
私がたどり着いた結論の一つとして、身体に合わない金属など(保険で一般に使われている歯科金属や樹脂、接着剤等のさまざまな材料の中には生体にとって望ましいとはいえないものが少なからずあります)が口の中にある状態というのが、患者さんはもちろん、歯科医でさえ知らない間に、多くの健康上の問題を生み出している場合もあるといことです。例えば、あなたがある金属の混合物の塊をずーっと口の中に含んでいれば、金属が溶け出していくような感じがして、なんだか具合が悪くなりそうな感じがしませんか?そう考えれば歯科医院で歯に詰めるものについて真剣に考えてみることも大事なことなのではないでしょうか。
すぐ症状に出る人と、なんとなく不定愁訴を抱えている人、全く影響のない人、あるいは本人には全く自覚症状がないけれど知覚できないレベルで長い時間をかけて身体に影響を及ぼしているということがあるかもしれません。医学がこれほど発達したとはいえ、さまざまな生活習慣病や難病、それらの病気で亡くなる人は減っていません。また、病気がどうして起きるかというメカニズムもすべては解明されていません。
たとえば、電磁波の影響がいろいろと指摘されています。当院でも、電磁波過敏症と診断された患者さんの口の中の毒性金属を変えていくことで、ほとんどの患者さんはその症状が改善及び完治していきます。また、慢性疲労症候群の9割は、電磁波過敏症であるという医師もいます。
私たちが日常使っている電気製品は便利で生活に必要なものですが、電磁波は身体に悪影響を与えない、全く関係ないと証明するのは難しいことです。それと同じで、歯科医院での治療が、実はいくつかの生活習慣病や現代病といわれるものを近づけていた可能性だって全くないとは言えないかもしれません。
口の中の金属をすべて自分の体に合うものに変えた患者さんが、「先生、肝臓の数値がよくなったんですよ!」と言ってくれました。お酒も飲まない、ウィルスの感染もない患者さんが、「原因不明のまま20年間も肝臓の数値が高かったけれど、先生に歯を治してもらったら正常値に治ったんです!」
歯の治療が肝臓にどのように作用したのか、はっきりとしたメカニズムは分かりません。私はただ、かみ合わせや、歯科金属などの材料で、身体に合っていないところを一つ一つ良くしていっただけです。
他にも、科学的根拠に基づいて手術をしても腰痛が治らない人が多くいますが、口の中の金属を変えることで良くなっているケースがたくさんあります。
最近、「99.9%は仮説 思い込みで判断しないための考え方」(竹内薫
著/光文社新書)という本を読みました。この本には、「飛行機ですら、なぜ飛ぶのか、ということが実はまだよく分かっていない」というような、私たちが「科学的に証明されているだろう」と信じている事を覆すような内容が書かれています。それでも、飛行機は飛びます。エビデンスや科学的な根拠がないことを理由に、あなたが真の健康から遠ざかってしまっているとしたら…。 |
歯の詰め物やかぶせ物として昔から現在までよく使われている金属に、「金銀パラジウム合金」というものがあります。保険適応の金属で保険金属の主役で、歯科医院では当たり前のように使われています。あなたの口の中にも入っているかもしれません。(同様に、「アマルガム」という保険適用の詰め物もよく使われていました。これは水銀がおもな成分(50%が水銀)で私は体に絶対に良くないものだと考えています。このアマルガムは現在でも、歯科で使われています。)
しかし、アマルガムの毒性については海外では有名ですが、たとえばドイツなどでは「金銀パラジウム合金」の危険性が指摘され、歯科金属のメーカーであるドイツのヘレウスクルツァー社の日本語版パンフレットでは、金属の中にパラジウムが含まれていないことを、同じくアーゲン社の日本語版パンフレットでは、金属の中にパラジウムや銅が含まれていないことをわざわざうたっています。
歯科金属の影響について詳しいことが全て解明されたわけではありません。むしろまだ充分に研究されていない分野だと言えるでしょう。確かに、金属を取った瞬間にこれまでの症状が良くなった症例はとても多いですが、一方でもちろん何の問題もない、因果関係が認められないこともあります。
しかし、それは影響が体の不調となって出やすい人もいれば、そうでない人もいるということです。
私自身は生体に不適合な金属、その他悪いと判断した歯科の材料を口の中から排除していくことで得られるメリットの方が大きいと考えています。
それが良くないと多くの症例や文献等を通じて知ってしまった以上、患者さんごとの影響がどの程度であれ、悪い金属を除去しておいてまず間違いはないと私は考えています。
身体に合っていない歯科材料が健康に及ぼす影響が大きければ、体調が改善したと感じることが出来ますし、逆に影響が小さければはっきりとは感じないかもしませんが、表面に現れない、本人が知覚出来ないだけで、ゆっくりと内部で進行していく悪影響を断ち切ることに繋がっているかもしれません。
私は、幸か不幸か自分自身が重度の腰痛で長い間苦しんだ経験と、それが歯の治療によってすっかり治ってしまったという両方の経験をしています。整形外科やさまざまな民間療法を試しましたが、いよいよ手術をしなければならないと言われたほど重度の腰痛でした。歯科医である自分自身が、「歯の治療で治る」という体験をしたことが、今の私の診療スタイルをつくる上で大きな気付きの原点となっています。逆に言えば、歯科医でさえまだ気付いていない、もちろん医学的・科学的に完全に証明されているわけではない隠れた問題の片鱗を見ているのかもしれないと思っています。
たくさんの患者さんが日々私の歯科医院に来てくれますが、患者さんの口の中に金銀パラジウム合金やニッケルクロム、アマルガムといった、身体に良くない金属が入っているのを見ない日はありません。そんな患者さんたちは、アトピー性皮膚炎や頭痛、肩こり、不眠、イライラ、生理不順など、さまざまな健康の問題を抱えています。
体に悪い影響を与えている、またその疑いがある「根本原因」の金属そのものを体からとってしまえば、ウソのように治ってしまう症状がたくさんあるのです。
前述したように、実は私自身も体験者の一人で、自分の歯に使われていたアマルガムや金銀パラジウム合金の詰め物をとって噛み合わせを正しくしたら、長年の悩みだった腰痛がウソのように治りました。お医者さんには手術が必要とまで言われていたほどの重症でしたが、口の中を私にとって「いい状態」にしてあげただけで、それ以来まったく問題がなくなりました。
もちろん、天然の自分の歯に勝るものはありません。でも、もしむし歯になって歯を削ってしまったら、そこにはどうしても何かを入れないといけない。そこに何を入れるのか――考えなしに体に合わない歯科材料を入れてしまうか、体に合う歯科材料を選んで入れるかは、実は、重大な選択になるのだと思うのです。
・ノンメタル治療
最近、金属を全く使わないノンメタル治療が審美的にも身体にもいいと注目を浴びています。
多くの医師、歯科医師にも支持されています。歯科金属をセラミックスやハイブリッドセラミックス(セラミックス92%、樹脂8%)、ジルコニア、グラスファイバー、レジンなどに置き換えていく治療です。
特に金属アレルギーには有効であると注目されています。
ノンメタル治療の問題である強度面も約2年ほど前にジルコニアが日本でもアメリカに続き認可されたことで克服されオールセラミックスは急速に広まりつつあります。
欧米や日本の保険外治療では、間違いなくオールセラミックスへと向かっています。
歯に金属を入れていた事が過去の事になろうとさえする勢いで広まっています。
しかし
他医院で金属を全く使わないノンメタル治療が身体によいから勧められ、ノンメタル治療を行ったが症状が改善しない,またはかえって悪くなった患者さんが当医院に多数来院されます。その様な患者さんに再度材料を選び直し、最後にOリングテストでチェックして高カラット金プラチナ合金などで再治療しなおすと改善または完治するのです。
ノンメタルにも色調を出すため、あるいは強度や精度を出すために身体に合わない成分が含まれているからではないかと考えています。高カラット金プラチナ合金の方が身体に合う患者さんもたくさんいらっしゃいます。逆に金やプラチナが合わない患者さんも経験しています。
削る量も金属の方が断然少なくてすむし、強度や精度、むし歯になりにくさも金属の方が勝っています。
自分の天然の歯質に優る歯科材料などありません。
ノンメタルにするのか高カラット金プラチナ合金にするのかはそれぞれの利点、欠点を患者さんとよく話し合い、認可のおりている歯科材料の中から科学的根拠に基づいて選び抜き最後にバイデジタルO−リングテストで絞り込み決めます。 |
お医者さんは口以外の分野で、西洋医学を駆使して一生懸命医療に取り組んでいます。製薬会社もつぎつぎと新しい薬の研究に投資し、開発しています。メディアではいろんな健康法が紹介され、健康に良いとされる食品やサプリメントも数え切れないほどあります。人間はみんな自分の健康に関心があり、それを良くしていきたいと思っています。しかし、それでも治らない病気がたくさんあるし、癌や生活習慣病をはじめ、病気になる人は減っていません。
歯科医だって、むし歯の治療を一生懸命していますが、一度歯を削ってしまえば、二度と元に戻すことはできない、つまりむし歯を完治させることはできないのです。
いくら最高の材料で復元しても、それには非常にお金がかかります。しかも、あなたに元々生えていた天然の歯には劣るのです。
もともときれいな削っていない健康な白い歯が28本あったのです。
ところが日本では「保険で安く歯は治せる」というのが根底にあるからなのか、非常に歯に対する意識が低いのです。
歯科医師会や厚生省では80歳になっても20本歯を残そうという事で8020運動を行っています。現在日本では80歳になったときに、平均7〜8本しか残っていません。ところがアメリカでは17本〜18本、北欧では20本も残っているのです。アメリカや北欧の方が決して歯が丈夫だという事ではないのです。歯に対する意識が80歳の残存歯数に出ているのです。
悪くなってから最高の材料で治療すると高額な費用がかかりますし、苦痛と時間も伴います。そして自分のもとの歯には劣るのです。意識改革食生活の改善が重要です。
白い削ってない歯が80歳になっても口腔内に28本あって当たり前、歯は全身を支えているのだという意識を日本人全員が持つ事が必要です。膨らむ医療費を抑えるためにも高齢化が進む日本に重要だと考えています。予防を究めると結局は食事にたどりつきます。
もし、あなたが心臓を患って、手術であなたの心臓を取り出し、代わりに人工心臓を胸に装着することになったとしたらどう思うか想像してみて下さい。自分の体に異物を入れなければいけないといことに少なからずショックを受けるはずです。歯科医院での治療をそれと同じだと考えてみて下さい。日本には多くの歯科医師がいますが、治療の結果、患者さんの口の中をどうしてきたかといえば、その多くの仕事は歯を削って銀歯にし、歯を抜いて義歯を入れてきたのです。
スイスのパラセルサスクリニックでは、毒性金属の除去でガンなどの命にかかわる難病に大きな効果を出しています。また、毒性金属が引き起こす口腔内電流が、脳死や心停止といった生死の判定に用いられるほど重要な臓器である脳と心臓の誤作動を引き起こします。電流の発生と共に、口腔内に溶け出した金属イオンが脳や内臓に沈着して、臓器機能障害を引き起こしたり、免疫力低下,老化などを引き起こします。CMでも「歯周病連鎖菌を口腔内で食い止めろ!」と報じられているように、口腔内細菌も、肺炎や心疾患などの命にかかわる病気に密接に関係しています。(口唇ガンや歯肉のガン、舌ガンも、歯科の領域です。)
心電図は、心臓の電気の図です。脳波も、脳で発生する微弱な電流を測定し、身体の司令塔である脳の機能を判定しています。脳死,心停止といった生死を判定する程重要な臓器は電気の影響を受けています。脳と心臓の間にある口腔内で、大きな電流が発生しているのです。(ドイツでは、口腔内電流の強さが3マイクロアンペア以上、89ミリボルト以上が有害とされています。) |
命に関わらない仕事どころか、命に大いに関わっている仕事だと肝に銘じて毎日患者さんと向き合っています。口の中にはたくさんの細菌やカビがいます。それらが高血圧、糖尿病、心疾患、動脈硬化、早産、肺炎、ガンなどに関係していると指摘されています。また口の中に発生する電流が自律神経に悪影響を及ぼします。歯科の材料、特に金属が体内に溶け出して脳、肝臓、腎臓などに沈着し、障害を引き起こしたり、発がん性のあるものや、アレルギーを引き起こすものもあると言われています。
口の中の健康が、癌やアルツハイマーにも影響を与えているのではないかと言われています。もちろん原因は人それぞれ、歯だけが原因というわけではなくて、いろいろな原因が複合的に絡んで問題を引き起こしていることの方が多いでしょう。しかし、あなたが真剣に自分自身のことを考えて、一つ一つの原因を取り除いていくかどうかで、将来大きな違いになって結果が出てくるはずです。歯と口の中を「とりあえず問題のない状態」ではなくて、「望ましい状態」に変えていくだけで体が元気になるなら、やらないよりやったほうが絶対にいい。
本来、むし歯・歯周病は歯科医院で治すのが常識。肩こり・頭痛は他科で治すのが常識。歯科の病名ではないから保険がききません。私は歯科医師としてのキャリアの多くを、噛み合わせや歯科金属の問題に費やしてきました。たとえば金属を取って生体に適合する歯科材料に変える治療は、残念ながら保険がきかないので自由診療になります。良質の治療を現状の保険制度の枠組みで提供することは不可能なのです。本当にいい治療をするために自由診療も取り入れて、一番力を発揮できること、信じることをやっていきたいと思っています。
これまで書いてきたように、患者さんそれぞれに、体に合う歯科材料と体に合わない歯科材料が存在します。一人一人の患者さんに合った歯科材料を徹底的にこだわり抜いて選ぶ、というのが私の歯科医としてのやり方ですが、選んだ歯科材料の素材そのものや、技工所で加工するときにも注意を払っています。
どうやって歯の詰め物、いわゆる「銀歯」が作られるか知っていますか? むし歯を削ったあと、型を取って詰め物や被せ物を作ります。これは私達歯科医が作るのではなく、技工所で専門の技工士さんが作ってくれているのです。
一口に「銀歯」や「金歯」、「セラミック」といっても、それぞれたくさんの種類があります。それを、お願いする方も細かく指定せず、お願いされた方も細かく聞くことは意外と少ないのです。歯に詰める金属にこだわりがある歯科医も、患者さんごとに金属を選んでいる歯科医も、意外に少ないのです。(当院では、医学的な条件を大前提にして、その上で電流や電磁波の影響も考慮してバイデジタル・オーリングテストを行なって患者さんの金属を選んでいます。)
私は、必ず金属の種類を細かく指定します。金属のほんのちょっとした組成の違いで患者さんの健康が大きく影響するからです。そして、他の不要なものが混じらないように、必ずバージンメタル(新品の金属)を使用しています。
逆に言えば、一般的には必ずしも100%バージンメタルで作られるわけではないといことです。
技工士さんは、「るつぼ」という器で金属を溶かして型に流し込むのですが、一度違う種類の金属を溶かしたるつぼで、私が依頼したバージンメタルを加工していた…という事件がありました。薬局で、ある薬を調合した後、同じ器で全く違う患者さんの薬を調合したとすればどうなるでしょう?それと同じことだと私は思っています。
これは実話なのですが、実際にアトピー性皮膚炎を治そうと思って、お給料をがんばって貯金して、他府県から通院してくれていた若い女性の話です。彼女の身体にぴったり合う金属を選んで技工所にお願いしたのに、出来上がってきた金属を口に入れてみたら何かおかしい。波動が狂って、バイデジタル・オーリングテストでもすぐに開いてしまう。
念のため技工所に確認して、それでもはっきりしないため組成検査に出したところ、86%含まれるべき金が、なんと60%にまで下がっていたことが分かりました。純度が下がった分、他の素材が混じっていたということです。純金に近い金を指定してオリジナルのアクセサリーをお願いしたのに、手元に届いたものが18金や14金になっていたらショックですよね。折角患者さんに一番適したものを選んでも、加工する段階で質が落ちれば、それは患者さんの健康に影響してしまうのです。
こんなことが2件の別々の技工所であって以来、本当に信頼できる技工所を探して、歯科金属の種類ごとに専用のるつぼで作ってもらうようにしています。人の手を介することですから、ミスがないように厳重に管理し、技工所には渡す金属の重さを量ってから渡しています。
金属一つで一生の健康が左右されることを知っているからこそ、ここをおざなりにすることはできません。私の治療の成果を活かすのも、ダメにするのもここは非常に大事な工程です。技工士さんにとって私はうるさい歯科医だと思いますよ。それでも、患者さんのことを考え、自分の仕事に対しても最後まで妥協しないでこだわり抜きたいのです。
技工所の管理体制に何らかの問題があるために、金属の純度が下がってしまう可能性は当然あるということです。もちろん、技工士さんには何の悪気もないかもしれません。でも、純度が下がってしまえば金属の質が変わってしまいます。その工程を、第三者がチェックしているわけでもありません。出来上がった詰め物は、見た目には違いがまったく分わからないのです。
それがあなたの口の中に入ると思ったらどうですか?あなたの歯に入っている詰めものが何で出来ているか知っていますか?頭痛などの不定愁訴や難治性の症状、原因不明の病気…あなたの口の中に思わぬ原因が隠れているかも知れません。
技工所で作ったかぶせ物などは、実際に患者さんの歯に装着した時に微調整をする必要があります。かぶせ物の、目に見えないくらいのほんのちょっとした形が合わないだけでも、体調に影響が出てくることがあります。私は、質の高い状態で仕上がったあなたの詰め物やかぶせ物を、さらにあなたの口や体のバランスに合うように、徹底的にこだわって調整します。
今まで何の気なしに歯を削って詰めていた金属が、体の健康に大きな影響を与えていたのだとしたら?それに気付いた以上、歯科に許された治療行為によって、患者さんを健康な状態に戻していくお手伝いをすることと、歯を削らないあるいは抜かないように予防することが歯科医としてのこれからの大事な仕事の一つではないでしょうか。
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